骨折り損ですか?
今日はどうでもいいことを書きます。
「骨折り損のくたびれ儲け」ということわざがあります。
・骨折り損のくたびれ儲け → 骨を折る損でくたびれを儲けた。
実際に骨を折ったら損どころではありません。骨を折らせて肉を断ったら負けです。
慣用句の「骨折り」は辞書によると、”努力すること、尽力すること”とあります。
努力が損。損というマイナス表現をするほど努力した。
次に結果です。
くたびれを儲けました。疲れ切ったということですね。
ちょっと労いたくなりました。お疲れ様です。
損するほど努力して、くたびれを獲得した。こういうことですね。
ですが、努力と言えるほどの行いが、無駄になることがあるものでしょうか?
観ていないですが、知ってるほど有名な話で、”窓掃除で空手の型を覚える映画”があるらしいです。
無駄じゃない。窓掃除は空手にとって無駄じゃない。
間違った努力ということはありますが、間違いに気付けば次は良くなります。
正しい間違い、間違った努力ともに、そこから新しい状況は生まれるでしょう。
次に儲けた「くたびれ」についてです。
損とは逆にポジティブ表現の儲けですから、これはそのまま良いくたびれです。
くたびれが、運動をした後の疲労だとしたらどうでしょう?
くたびれ自体ネガティブの色を持ってますが、儲けのポジティブには負けるでしょう。
くたびれたけど儲けた、もしくは儲けたけどくたびれた。
どちらも得した感はあります。
「努力したら、くたびれたけど儲けた。」
何を儲けたかわかりませんが、どこか達成感がある言葉に変わりました。
誰にとってもどうでもいい小話でした。
お疲れ様でした。
結びに、漢詩を一首だけご紹介します。
読みやすいように、書き下し文にしました。
(作者や意味は調べてみてください。)
多年 地を掘って青天を覓(もと)む
添え得たり 重々礙膺(げよう)の物
一夜 暗中に碌甎(ろくせん)を飃(あ)げ
等閒(なおざり)に撃砕(ぎゃくさい)す
虚空(こくう)の骨
宗務部 勇堂
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