慈恵院・府中本山 季節の花・植物便り
慈恵院・府中本山から、「季節の花・植物便り」をお伝えします。
○府中本山にも、少し紅葉が訪れました。
紅葉と言えば、カエデやイチョウなどがまっさきに浮かぶ方が多いと思います。
ところでm「カエデ」と「モミジ」の違いを皆様はご存じですか?
5つ以上の深い切れ込みがあり、手の平を広げたような形状をしているものは「モミジ」と呼ばれ、それ以外の切れ込みが浅く、葉先が細かな形状をしているものを「カエデ」とすることが多いようです。
○六地蔵付近に、彼岸花が咲きました。
彼岸花の別名には、「葉見ず花見ず」という呼び名があります。
この呼び名の由来は、彼岸花の成長過程にあります。
普通の花と違い、彼岸花は花が散らないと葉っぱが出てきません。
花が咲いている間には葉っぱがなくて、葉っぱがある時には花がないから「葉見ず花見ず」なのですね。
〇夏みかん
みかんは、もともと秋に実がなっていましたが、この時期は酸味が強すぎるためそのまま食べることはできません。そのため、古くは酢の代用品として使用していたそうです。
しかし、実を収穫せずそのまま翌年の夏まで持ち越したり、冬に収穫して貯蔵するなどの工夫をすることで酸味が抜け、食べやすくなります。
こうして初夏の時期に食べごろになったこの果実は、「夏みかん」と呼ばれるようになりました。
〇柿
慈恵院の柿は、甘柿です。
府中本山のお花・植物について、今後も定期的にお伝えしていきます。
慈恵院 府中本山より
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