参拝作法について
暦の上では秋ですが、残暑厳しいこの頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
境内を歩いていると、様々な人が亡くなった家族に会いに来られている姿をお見かけします。
ただ、参拝の方法をご存じないらしい方を、しばしばお見かけします。
そのため、今日は「最低限のマナー」を簡単に書いていこうと思います。
お寺に着きましたら、門から境内に入りますが、そこで踏みとどまり合掌礼拝。
五指を締めた手を、静かに合わせてお辞儀をしましょう。
これは知人の家を尋ねる際の作法を、より丁寧にしたものですね。
境内に足を踏み入れた後、まずは本堂におられる御本尊さまにご挨拶。
家に招かれた際に、主人に挨拶することと同じ意味合いです。
慈恵院の御本尊様は、お釈迦様です。
先程と同じく合掌礼拝します。
挨拶が済みましたら、別れた家族に会いに行きましょう。
はい、これだけです。
作法として最低限な事ですが、まずこれだけを意識して行いましょう。
合掌するときは、心静かに真心を込めてお祈りください。
難しく考えず、日々のあれこれへの感謝や、思い立った愚痴などでも。
仏さまは寄り添ってくれますから。
お墓のあるお寺は、気兼ねなく訪れられる場所と思われるかもしれませんが、それ以上に仏様がいらっしゃる聖域です。
清らかな気持ちで、誰も蔑ろにせず家族に会いに行ってあげてください。
参拝者の中には、他宗教の方もおられると思います。
その場合でも「あの子に会いに来ました。失礼します。」と、軽く頭を下げる気持ちはお持ちください。
では皆様の良縁を祈りつつ、合掌
宗務部 勇堂
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