慈恵院・府中本山 花便り ~令和5年7月~
少し前のことになりますが、紫陽花(あじさい)が咲きました。
今年も慈恵院の紫陽花を掲載します。
紫陽花-あじさい
「紫陽花」の語源は諸説ありますが、一般には、古く「あづさい」と言われていたのが訛ったとされています。
「あづ」は「集まる」を意味し、「さい」は「真藍(さあい)」が縮まった語なのだそう。
小さな花がたくさん集まった姿からきているのでしょう。
アジサイには「紫陽花」という漢字があてられますが、実はこれ、勘違いが始まりと言われています。
中国の唐の時代、白楽天が「紫陽花」という漢詩を作りました。
これを読んだ平安時代の歌人が「アジサイのことだ」と思い込み、「紫陽花」の字をあてるようになったのだとか。
しかし白楽天が詩にした花は、紫色の香り高い花だったそう。
アジサイの香りは無いに等しいほどなので、本当はライラックだったのでは?という説もあります。
慈恵院 府中本山より
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