息子や娘が、ワンちゃんかネコちゃんがほしいと言いだした。
最近、息子や娘が、ワンちゃんかネコちゃんがほしいと言いだした。
「お寺に猫ちゃんいるでしょ」とか、お寺の職員のワンちゃんを触らせてもらって、満足させている。
私が、小学校高学年の時に我が家に1匹の白い猫がやってきた。名前はココと名付けた。
我が家には既にシェパードのミックス犬のジョンがいた。
「犬猫の仲」と言って犬と猫は仲が悪いと言われていますが、そんなことはなく、2人は、とても仲が良かった。
ジョンは、賢く、優しい犬だったので、ココは、ジョンの背中や頭に良く乗っていた。
私が、学校に行くたびに、友人から「今日も服に白い毛が付いているよ」と言われていた。
いつの間にか、白い毛が、私のトレードマークみたいになっていた。
楽しかった思い出はたくさんあるけど、そんな2人は、もうこの世にいない。
今みたいに携帯等で簡単に写真を残せる時代でもなく、思い出だけが全てである。
人間も、動物も自由が好きであるはずだが、猫のココは家の中で、犬のジョンは鎖に繋げて外にいた。
動物たちは、私達人間の心を癒してくれるが、動物たちは癒されているのだろうか。
ジョンもココも我が家で一生を終えた。我が家に来て本当に幸せだったのだろうか・・・
常に自問自答しているが、未だに答えは出せていない。
近年、ペット葬儀やペット供養、ペット火葬など充実しているが、当時は、土葬がほとんど
我が家も例外ではなかった。
ペット火葬から始まり、ペット供養、読経、塔婆、香華、納骨など、今なら何でも出来る。
あの頃、今みたいにペット供養やペット火葬が、充実していればジョンやココの遺骨を持っていたのだろうか。
ジョンやココが、私達家族に捧げてくれた一生を思えば、何でもしてあげたいと思う・・・
ジョンやココが亡くなって20年以上経ったが、我が家に来て本当に幸せだったのか・・・自問自答し続け、未だ動物は飼っていない。
息子や娘は、ワンちゃんかネコちゃんがほしいという。
ジョンやココは許してくれるだろうか・・・息子や娘の要望を叶えてあげても良いのかな・・・
供養をすることで救われるのは、ジョンやココではなく、私なのかもしれない。
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