『雨安居』
今年の梅雨入りは6月7日ごろです。地球温暖化の影響です。大雨による災害の発生しやすい時期です。農業にとって農産物が成長する時期であるため貴重な雨です。
この時期は雨が降り、いろいろな虫の成長と繁殖期でもあります。外で歩くと踏みつぶすことがあるのでお釈迦様の時代は僧侶達が一ヶ所に集まって修行専念にしました。これを安居といいます。
私の故郷である中国大連市に松山寺と言うお寺があります。
安居の時期になると僧侶全員と在家居士100人余りが集まって妙法蓮華経を諷誦しました。
3日間かけて1巻を諷誦して7日間一つの区切りで数巻を諷誦します。在家の方々はこの期間に僧侶に食べ物を施します。読経円満の日は盛大な供養と回向をし、読経の功徳で参加者の皆さんの福慧を成長させて、災いを消して延寿する、亡者は浄土に往生し、冥陽の両利の法要になります。
この最終日の修行者に対する供養がお盆のいわれにつながります。
今年のお盆はぜひ慈恵院にいらっしゃってください。亡くなった命に心を込めて供養しましょう。
慈恵院僧侶 王
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